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2024年4月の投稿

2024年4月 4日

8020なんて夢のまた夢

 70歳の古希をあと数ケ月で迎える頃になって、またしても義歯の異変が発生してしまった。
上前歯の差し歯が、夕食中にガリっという感じで、外れてしまった。遂に来たかと言う思いもあった。
取りあえず翌日に掛かりつけの歯科院に飛び込んだ。ドクターいわく、「今回は応急処置として、義歯を再度取り付けますが、また外れる可能性があります」とのこと。

それから三週間も経たない昨日の昼食時にポロっと外れてしまった。まあこれも想定の範囲内だとは自覚していた。
そして、ドクターから追加で言われたいたことを思い出した。
つまり、レントゲン撮影写真を見てから「歯根の腐食が進んでいる状態なので、次にまた外れた場合は、抜歯するしかないですね。」とさらりと宣告されていた。

ヒトの歯は、親知らずを除くと、永久歯は28歯あり、65歳以降、歯を失うケースが増えていくとのこと。
そして、70~74歳では、残っている歯が20歯程度となり、その後も、減り続けていくものらしい。理想は80歳でも20歯である。
がしかし、私の場合、もう既に55歳の時点で、20歯以下の悲惨なものとなっている。下顎の全てを6本のチタンのフィクスチャー(固定ネジ)で支えている。

いわゆるオールオンシックスである。顎骨がしっかりした厚みがあれば、オールオンフォー(4本)で支えるのが可能なのだが、私の下顎の骨は、いわば、細い剣が峰状態だからドクター泣かせのインプラント手術となってしまった。
私は、いつも歯科院で自分の歯のレントゲン写真を見るのが、いつも何とも言えない複雑な気持ちで眺めている。そこには、チタンの6本ネジと義歯の歯が24個が映っているからだ。でも時には、この年まで食べられている訳だから医学の進歩にも感謝している。

そして、今回は上前歯も一本インプラントするしかない状況が現実となって来た。私の前歯の両脇は義歯と差し歯のため、ブリッジ治療は困難だと思えた。まあ、兎に角、可能な治療方針の選択が迫られている悩ましい早春である。

 

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