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2023年8月13日

朝ドラ「らんまん」にみる明治の世相

大学生の頃から牧野富太郎に何故かしら興味があった。それが今春からの朝ドラ「らんまん」を通じて観るようになってきた。

牧野富太郎が生まれた文久二年(1862年)は、今から160年前で幕末動乱期で、森鴎外や新渡戸稲造も生まれている。
数年後に明治という新たな時代が始まるが、そんな変革の時代背景を思いながら最近観るようになった。

明治5年末から太陽暦の採用や地租改正やらと諸変革がスタートしている。
そんななかで土佐の佐川の裕福な酒造家に生まれているが、29歳の頃に実家は倒産している。テレビでは、火落ち、腐造がきっかけで資金繰りに困窮しての廃業となったようだったが、研究費や生活費にも多額の資金援助していたのも事実なのだろう。

ネットでその時代背景を調べてみると明治11年にスタートした造石税【製造した酒量に課税する従量税方式】は清酒1石(180L)につき金1円だった。それが4年後の明治15年には4円に大幅に増税されていた。また、当時自由民権運動とも関連して抗議の「全国酒屋会議事件」という減税運動もあった。
その後も明治29年に7円、明治37年に17円にまで増大しているが、それは明治政府による日清、日露の戦費調達ためだった。その後もシベリア出兵や満州事変でも多額の戦費が必要となり、ひたすら一等国を目指し、政府は大幅な酒税増改正を繰り返している。因みに明治時代の1円は、現在の貨幣で1.5万円から2万円位でかなり大きな税負担となっていたと容易に推察される。

そんな時代の苦境のなかでも、牧野は植物研究にエネルギッシュに続けていたと思うと感動せざるを得ない。
またドラマでも妻の壽恵子の力強い支援をうけて突き進んで姿に多くの人は感銘を受けているのだろうと思って私も毎回楽しみにして観ている。

これから昭和初期までが描かれるであろうこの朝ドラに注目していきたいと思っている。

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