神無月にも守神がいたなんて・・・
2022年も今日から師走となりました。時の過ぎるのは早いものです。
ところで、11月は神無月と言われ、全国の神様は出雲に出かけいて、地元の神社にはいないと私は子供の頃からそう言われて信じていました。
実際、私の故郷の福岡県では11月末の夜は、近くの神社の境内で夜通し火を焚いて、出雲から神様が帰って来るのを待つ「神待ち」という風習が今も続いています。小年の頃は、寒い夜中でも火の側で、深夜まで神社で神様をお迎えするまで眠くても待ってい記憶があります。
ところが、つい最近分かったことがあります。出雲大社の神様会議に出かけてはいる神様ですが、実は留守中の地元の家をちゃんと守ってくださる神様がいるんです。神様自体、「分霊(分祀)」といってお力を変えることなく、「分身」することができるらしい。「神無月」の「無(な)」は「~の」という意味の助詞で、「神無月」は収穫に感謝し神々を祭る「神の月」という意味があります。
したがって、出雲へはそのご分霊が「出張」され、あくまでご本体はその地に留まり、地元皆さんをお守りしているとのことです。
つまり、1年を通して、神様はいつも神社にいらっしゃるので、神無月でもご利益をいただくことができるとのことです。
実際、伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)を始め、全国各地で神社の秋祭りが盛んに行われていますので、神さまは常に神社においでになります。
因みに、神無月になると全国各地の神さまが出雲大社に集まって不在になるという説は、出雲大社の御師(おんし)が全国に広めた俗説とのこと。
※御師とは、特定の寺社に所属して、その社寺へ参詣者を案内し、参拝・宿泊などの世話をする人のこと。
神様会議がある出雲大社では、旧暦10月10日~10月17日の約1週間にわたり、神在祭が行われています。
これを知って少しばかりホッとしています。何せ神様不在だとかなり不安ですし、神不在の神社にお参りしてもご利益ないのではと思えてしまいますからね。浅学菲才な私は、やっと今頃になって知った次第です。

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