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2022年4月 9日

遂にインプラントから総義歯へ

 先日、下顎の歯茎がかなり腫れてしまい、その痛みに堪らず近くの掛かりつけの歯科医に飛び込んだ。 私の下歯は、55歳の秋から全てインプラントとなっている。いま、当時を振り返れば、責任のある重要な仕事を任されて、多忙で難渋苦行してた頃でもあった。

しかし、兎に角、働かなくてはという思いが殊更に強くて、大金をはたいでも、義歯よりも自然なインプラント治療を して元気にやることだけに念じて、長い治療や手術に臨んだ。その後は、私なりには小まめに歯磨きケアを続けながらも時折、歯茎が腫れて、歯科院にはその対処でかなりお世話になっていた。退職してからは自分でも様々な方法で、口腔ケアを小まめにやって、年に2回の定期的な点検やメンテナンスを継続してきてはいた。

 そして、今秋で満13年目を迎えるのだが、どうやら今回の歯茎の腫れ具合は、患部の広さと痛みの強さの点では、 これまでのうちで最悪となってしまった。
今回の治療でもまず口腔全体のパノラマCTをとり、その画像をみると義歯を支えているはずの 6本フィクスチャー(顎骨への埋め込んだチタンの特殊ネジ)のうち4本は、もうすでに顎骨から離れてしまって、少し隙間が出来ている異常な状態だと医師から告げられた。そのため、その隙間に細菌が巣くってしまい、今回のような悪さしているようである。

今後このまま状態では、また悪化することはあっても、改善は見込めないなと素人の私にも視認できるほどの酷さであ った。  さて、今後はどう対処するかは、大いに私の悩むところではある。医師の説明によれば、1つの方法としては現在の定着していないフィクスチャーを除去して、新たなフィクスチャーを増骨した骨盤に埋め込み再構築する方法。しかし、インプラント自費治療であるからして160万円超の高額費用(1本30万~36万円)がかかるとのこと。

また、他の選択として、不良なフィクスチャ-を除去し、歯茎の回復後に総義歯とする方法である。費用は保険適用であることから或る程度は費用は抑えられること。

定年後もう8年経つ我が身では、もう高額な費用負担にもインプラント手術への長期の体力負荷などを考えれば、総義歯という選択しかないのではある。また、かつての総義歯の「猿ぐつわ」嵌められたみたいな感覚のあのトラウマから未だ抜け切れてはいない。 幸い13年前より医療も進歩していて、より抵抗感のない義歯がつくられるようであるので、不安感も少しなくなり期待している。 もう終活はじめる年はすぐそこだという自覚もあることあり、総義歯の選択を覚悟をする時になったと思っているこの頃である。

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