立花隆の訃報に接して
先日、立花隆氏が4月30日に亡くなっていたというテレビ報道で知った。あの独特の風貌と語り口は、今も記憶に強烈に残っている。
飽くなき知的好奇心のエネルギーのパワーは、途方もないものだと猫ビルの3万冊の蔵書を一目見ただけでも、驚愕するばかりだった。
偶然かとも思うけれど、私の大学時代のゼミの先生も何故か立花隆にあのぽっちゃりしと風貌といい冷静な語り口という極めて似ていた。
だから私は、内容ではなくその先生の西洋経済史のゼミに入ることにした。緻密な分析とその語り口に、私は少し見習って勉強するようになったのである。つまりは、知的好奇心の塊であると直感したから惹かれたのだと思っている。
「人は生まれながらにして知ることを欲している」とは アリストテレスの言葉だけれど、私が野次馬根性で何にでも興味あるものに首突っ込むようになったきっかけは、そうした人達からかなり影響を受けているのではと思うのである。
それでも私の知的水準に合わないものは、無理して読まないし、読めないのも事実である。あの飽くなき好奇心は姿勢は、これからもずっと見習って、そして自分の頭で少しは考えて見ようと思っている。
立花氏が、かつて学生には講演しているように「人生というのは、結局、苦戦の連続なんです。僕も、振り返ると本当に苦戦の連続だったと思います。でも、苦戦を切り抜けていく内的エネルギーを持続させることが大事なんです。」と言うことを老年になっても、また肝に銘じておこうという思いを新たにした。
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