今年もミカンの花の咲く頃になって
今年も新緑の季節となった。日課であるウォーキングの途上であの蜜柑の花の何とも言えない良い香りに出くわした。
私の脳裏に、何故かまたふとあの西行法師の和歌「願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月の頃」が浮かんできた。
西行法師の短歌の「花」は桜だそうだが、私にとっての「花」はミカンなのである。その何とも言えない芳香は、多分にアロマテラピー効果があるからだと感じている。
この時期のミカンの花は香りは、脳を心地よいものにして癒しの効果もある思っている。特に、ミカン畑に囲まれた夕べの頃は最高で、辺り一帯に漂う香りは筆舌に尽くしがたい。至福の一時でもある。粗忽者な私でも西行法師と同じような心境にしてくれるので、本当に不思議な香りなのである。
そんなミカンの花の香を嗅いでウォーキングしていると、これまた不思議と過去の色んなことを思い出させてくれる。
かつて、50代の始め頃の二年間、私は熊本県天草地方に単身赴任していた。毎週末には有明海沿岸のミカン畑の山沿いの道を車で、通っているとき何処からともなく薫ってくるものに惹かれ、ついに見晴らしの良い高台にある温泉施設に立ち寄り、休息するのが習慣となっていた。
その施設の周辺は、あたり一面がミカン畑であった。白い小さな花が咲き誇り、何とも言えない蜜柑の花のかおりが辺り一面に漂っていた。北九州からの160キロほど車運転してきた私の疲れももう完全に吹き飛ばしてしまうほどの芳香であった。勤務先の宿舎はまだ60キロ程も 先きでも全く苦にならないほどに、私をリフレッシュさせてくれていたこを今も懐かしく思い出した。
ネットで調べてみると、実際にみかんの香りには①眠気を覚まし、頭をすっきりさせる覚醒効果②ストレスにより減少した抗体を回復させ、免疫力をアップさせる効果があるらしい。香りには心と体を健康にしてくれる作用のあり、いわゆる芳香療法と言われるものである。
変異株でのコロナ感染拡大の最中でも、ミカンの花の良い香りのなかでウォーキングすれば、ストレスフリーで難なく快適に過ごせると思えた日々である。

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