新型コロナワクチンは、今後どうなる??
猛スピードで開発競争が進んでいる新型コロナワクチンだが、以前から過大な期待には、安全性や効力で問題点がある言われていた。
先頭を走っていたイギリスのオックスフォード大学と製薬大手アストロゼネカが開発していた風邪のウィルスの一種であるアデノウィルスを弱毒化して作るコロナワクチンの第三段階の臨床試験で、深刻な副作用が出たため、治験を中止したとの報道があった。
これに伴い日本国内での臨床試験も中止となった。また、世界の主要製薬メーカー各社も今後は、安全性第一での慎重な開発を進める取極めをしたという。まずは、一安心という感じはある。
アデノウイルスを利用すると、発熱や倦怠感、肝機能障害などの副作用が生じやすいという問題点は、以前からあったようだ。
オックスフォード大学等と同様、アデノウイルスワクチンを開発している中国カンシノ・バイオロジクスの第1段階の臨床試験では、発熱や倦怠感、頭痛といった副作用と見られる症状が5割に上ったとの報告があり、カンシノ社の共同開発者である中国の中央軍事委員会は6月25日、このワクチンの投与を人民解放軍内に留める決定をしていた。
このタイプのワクチン開発でなくとも様々な問題は、あるようだけれど、急ぎすぎる開発には安全性や有効性に課題が多いのは自明である。通常は2~3年程度はかかるものらしい。
なによりワクチンは健康な人に接種するわけだから、副作用には慎重の上にも慎重を期して欲しいものである。
そしてワクチンに過大な期待もしない方が良いのかもしれない。免疫学の専門家も指摘しているが、すべての人に安全で有効なワクチンというものはないのが現実であり、実際、ワクチンが完成しても効果は限定的だといわれているから特効薬ではないのである。
抗体が出来ても役にたたないとか悪玉抗体ができる場合もあるとか言われている。
またワクチンとともに大事なのは、新たな治療薬の発見と開発である。
厚生労働省は7月22日、新型コロナウイルスの治療薬として、ステロイド薬「デキサメタゾン」を認定した。5月に承認された新型コロナウイルスの増殖を抑える「レムデシビル」に対して、デキサメタゾンは症状の悪化に伴う過剰な免疫反応を抑えるなどの作用があると考えられている。
いずれにせよ、新型コロナに有効で安全な治療方法が、ゆっくりではあっても着実に確立されることを切に願うばかりである。
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